灯台構内にて、仲田代表幹事が説明、石上会員が写真パネルを提示するなどの補助をして実施。灯台と霧笛舎の歴史や仕組み、特にこれらが現在あるのは建設と保守に携わった多くの人々の努力の所産であることが強調された。
3名の現職海上保安庁担当官がミニ講演のバトンをつないで灯台の過去・現在・未来をわかりやすく解説した。星野先生からは、犬吠埼灯台の構造的特徴や皇族が多く訪問された誉れ高い灯台であることについて。品野先生からは、明治期灯台保存のための大規模補強修理計画立案や実際の工事に携わったこと、「世界の歴史的灯台100選」の選出作業に参加したこと。田中先生からは、これからの灯台を含む航路標識がどのようになっていくか、文化的施設や観光資源としても地元と連携して活用していくことが重要であると講演を結んだ。
パート1「犬吠埼灯台と明治期の灯台」星野宏和先生(下田海上保安部交通課長)
パート2「明治期灯台の保全と犬吠埼灯台」品野馨先生(第三管区海上保安本部交通部計画運用課長)
パート3「灯台等航路標識の現状と将来」 田中 忍先生(銚子海上保安部次長)
「日本の紙灯台の父」と尊敬さる元海上保安庁灯台部職員の南秀実先生の講演の後、老若男女参加者が犬吠埼灯台のペーパークラフトの工作にタップリ2時間取り組んだ。後日南先生からブラントンが設計したといわれる約20の完成模型が届けられ、イオンや140周年記念式典で展示され好評だった。
元高校教師で画家の武石堯先生が、今年6月に訪れた英国マン島の灯台と自転車での灯台めぐりで出会った人々や体験について、自ら描いた水彩画を映しながら説明した。なお、犬吠埼から始まった武石先生の「灯台めぐりペダルの旅」の新聞連載が今年11月に300回に到達した。
千葉中央博物館の天野誠先生が研究の歴史、特徴、現状について講演。銚子を基準産地とする6種類の植物や昭和10年5月に牧野富太郎先生が犬吠埼で標本採取していること、醤油工場の輸入大豆に混じって銚子に運ばれた外来種の標本を採取された研究者の話な興味深く語られた。また、2012年〜13年に市民参加で行った銚子市全域調査で標本数が今までの3倍になったことを報告された。
千葉市美術館の田辺昌子先生が、「総州銚子港灯台略図」をはじめ銚子の風景を描いた浮世絵なども取り上げ、浮世絵を通して見た江戸から明治への時代や社会の変化を浮き彫りにされた。浮世絵1枚の価格がソバ1杯ほどであったこと、販売のタイミングを重視していたこと、絵師は必ずしも実地見聞していないこと、描かれ方や見方まで、浮世絵が一段と身近なものに感じられた講演となった。。